矯正歯科について
インビザラインとは
米国で1999年の発表以来急速に普及し、これまで世界90ケ国・340万人以上の利用実績を誇るインビザラインは、新しい歯科矯正理論と、アライン・テクノロジー社(米国)独自の3次元画像化技術やCAD/CAM(光造形)等の最先端技術を融合させた画期的な矯正方法です。
ワイヤーやブラケットを一切使わず、お一人おひとりに合わせた完全オーダーメイドのマウスピース型の透明な矯正装置(アライナー)を2週間毎に交換しながら歯に装着することで、少しずつ理想的な歯の位置に動かしていきます。
マウスピース矯正のメリット
気づかれない矯正装置
インビザラインのマウスピースは厚さ0.5mmと非常に薄く、色も透明に近いので着けていることがほとんど分かりません。
食べたいものが食べられる
他の矯正装置が自分の意思で外すことができないのと異なり、マウスピース矯正は患者さんご自身の手でいつでも取り外しできることが大きな特徴のひとつです。
アレルギーの心配なし、メンテナンスもかんたん
インビザラインのマウスピースは、プラスチックでできているので金属アレルギーの心配がありません。
工程にムダがなく、動かす歯は必要最小限
インビザラインは、クリンチェックで最終目標までを細かくステージ分けした3Dシミュレーションを行い、必要最小限で歯を動かすマウスピースを作成していきます。
通院回数は従来のものより少なくてOK
インビザラインは最初に採った歯型だけで治療終了時までのマウスピースをすべて作成出来るので、状況に応じて事前に2~3ヶ月先までのマウスピースをお渡しする事も可能です。
治療期間について
早いケースであれば数ヵ月で終わることもありますが、動かしたい歯の本数や距離、幅によってはそれよりも時間がかかります。
インビザラインでのマウスピース一回ごとの歯の移動距離は、最大でも0.25mmとごく僅か。しかし治療開始から終了まで最短距離をたどるよう設計しますので、平均的な治療期間は2年~2年半ほど。一般的な矯正治療の期間とほぼ変わりません。
はじめの1年半でおおまかに歯列を整え、その後の半年で微調整を行っていくのが一般的です。
治療の流れについて
STEP.1 カウンセリングor治療の流れ まずは、インビザラインより認定を受けた担当歯科医師がお口の状態を見ながらヒアリングを行い、インビザラインのメリット・デメリットなどの説明をいたします。 |
STEP.2 精密検査 インビザラインによる治療を希望される場合は、精密検査へ進みます。精密検査では、口腔内検査のほかにレントゲン撮影、顔や口の中の写真撮影を行ない、マウスピースを作るために歯の型採りをします。 |
STEP.3 治療計画のご説明 担当歯科医師が治療内容と治療期間、費用についてご説明をします。治療完了までの段階的な歯の動きや最終的な歯並びを、クリンチェック(3Dシュミレーター)で視覚的に確認することができます。 |
STEP.4 矯正治療スタート! マウスピースの完成にあわせて通院していただきます。通常、1から2か月に一度ご通院いただき、新しいマウスピースをお渡ししています。 |
STEP.5 治療完了!保定期間へ すべて理想の歯並びに整ったら、さらに一定期間、保定装置を装着して元の歯並びに後戻りするのを防ぎます。 |
マウスピースのお手入れ
マウスピースの洗い方
マウスピースは、基本的には歯磨きと同じように歯ブラシと歯磨き粉で磨けばOK。
洗浄する際は外側、内側ともに力を入れすぎず、弱い力でゆっくり磨き、磨き終わったら十分にすすぎます。ポイントは力を入れすぎないこと。力を入れすぎるとマウスピースが変形したり、破損したりしてしまうことがありますのでご注意ください。
食事の際はマウスピースを外しましょう
食事の時や、飲み物を飲む時にはマウスピースを外しましょう。装着したまま飲食をすると、マウスピースに食べかすなどが着いて虫歯や歯周病のもとになってしまったり、マウスピース自体が傷んでしまったりする可能性があります。食事の後は、歯磨きをしてからマウスピースを装着すると清潔に保つことができます。
マウスピースの保管方法
マウスピースを外した際は、かならず専用のケースに入れて保管してください。ケースに入れずにそのままにしておくと不衛生なだけでなく、誤って破損してしまう場合もあるので注意しましょう。
後戻りについて
矯正終了後、そのまま何もケアせずにいると歯並びが元に戻ってしまうことがあります。
これを「後戻り」といいます。
後戻りしてしまうと、また1から矯正を始めなければなりません。それだけは絶対に避けたいところ。そのためにもアフターケアをしっかりして、理想の歯並びを守りましょう。
マウスピース矯正ができないケース
永久歯が生えそろう前のお子様
インビザラインは、診断時に治療終了までを予測して綿密な治療計画をたててからスタートするシステムのため、永久歯が生えそろう前の成長予測ができないお子様の矯正治療はできません。
重篤な歯周病の方
インビザラインに限らず、重篤な歯周病の場合は矯正治療を行っている途中で歯が抜けてしまう恐れがあります。矯正治療を行う前に、しっかりと歯周病を治しましょう。
歯の数が少ない、咬合力が強すぎる
歯が少ない、咬合力が強すぎるなど、症例によってはマウスピース矯正が難しいケースもあります。顎関節症の場合でも、症状によってはしっかり治してからでないと矯正が行えない場合も有ります。
極度に歯並びが悪い方
インビザラインは、極力歯に負担をかけないよう、2週間に1度マウスピースを交換しながら少しずつ矯正していくシステムのため、極度に歯並びが悪い場合には必然的にマウスピースの数が増えてしまいます。結果、他の矯正方法に比べ治療期間が長くなる・費用が多くなるなど患者さまのご負担が大きくなってしまいます。